2015/09/22 India, Rangdum西14km⇒Parkachik⇒トラック移動⇒Kargil(走行距離時間 ??k ?:??) “Σ( ̄ロ ̄;lll) 大雪の谷”

なぁぁぁ・・・・まじかぁぁぁ・・・・
 ・・・・昨夜から降り始めた雨。テント内に小雨ながら雨は続き、水が浸透してきて何度も目が覚めていた。
テントに当たる雨音が「ボツボツボツ・・・」から「ッタッタッタ・・・・」に変わってきた・・・・雪か霙になっている音だ・・・そのまま寝袋にくるまって朝・・・・目が覚め表を見ると・・・・。

なァァァああ!?!。・・・・辺り一面真っ白・・・・雪コンコンですがな・・・・これは・・・大丈夫か・・・まさか積もる程降るとは・・・。
標高は3800m。下調べでは、10月いっぱいは、この地域に雪は降らないと思っていが・・・もう冬になりましたかね・・・。
朝飯を食いながら、雪が弱まるのを待つが、雪は次第に強く降り始め、視界は10m程になってきた。
まずい・・・・とりあえず次の村まで行かないと・・・・考えるのはそれからじゃ・・・。
厚着して雨具を着込みテントを片して出発。
既に2cmは積もっている。でも道にはまだ積もっていない。このまま強く降り続ければ道も消えてしまうかも・・・・。真っ白な世界をユックリエッホエッホ・・・。
ガッタガタな道にぐちゃぐちゃになった雪。危なぃのでスピードは出なくても良いが、跳ねて滑ってこりゃたまらん。軽く下りになれば、スピードがグングン上がるは、見えない岩でドンキー号は跳ねっぱなし。
ブレーキを握り締めるが、雪砂利で「ギャギャギャギャァァァ!!」っとヒドぃブレーキ音。
川の下流へと・・・・。昨日は干上がった川ばかりだったのに、今日はアチコチの川が道を横断するように流れてる。結構な水量。足が濡れたらイカン・・・っと、荷物を外して川を越えるが、やっぱ濡れる。
昨日までは車がチラホラ走っていたのに・・・・今日は全く走ってない・・・・昨日の内に峠を越えれてよかった・・・。きっと峠はスンゲー雪になってるに違いない。
ドンキー号には雪がドンドン積もってく・・・雪を払いながら・・・・ユックリユックリ・・・・。
ブレーキが何時の間にかハンドルにくっついてしまい、ブレーキがかからなくなった。ブレーキパッドの消耗がヒドく早い。ブレーキを締め直して・・・また締め直して・・・。
っと、ブレーキパッドを確認すると、パッドが無くなってる!。パッドが無くなり金具がホイールを削ってるし!!。やばい・・・イカン・・・ブレーキ出来ない・・・。
パッドの予備は持ってるけど、こんな大雪の中での交換は・・・次の村までドンキー号を転がして進むしかないか・・・・。
上りは乗って。少しでも下りになったら降りてドンキー号を転がしながら・・・力でスピードを抑えながらユックリユックリ・・・トレッキングの時と力の使い方が逆になってます・・・・。
雪はザンザン降り続く・・・一体・・・・この先・・・どうなるんだ・・・。
茶色い道は少しづつ白くなってきた・・・・ヘドロがシャーベット状になってきてる・・・・。
ソロソロと歩きながら村の入口に到着。とりあえず一安心・・・・車の往来もチョロチョロ出てきた。
トラックのオッチャン達が食堂でたむろしてる。話をすると今日は危なぃと。峠を越えれて良かったねと。
雪は弱まる所か強く大粒になってきてる・・・。村に宿があるらしいので今日は宿に泊まろう。
ドンキー号を押して村に入っていくが、何処にも見当たらない宿・・・どうやら上の高台・2km程歩くみたい。2kmも上って行きたくないので10km先の村まで頑張るか・・・動くなら前進だ・・・。
とりあえずブレーキパッドを交換しなければと、軒先のある家に勝手にお邪魔。工具・予備パッドを引っ張りだして交換を始めると、住人の方が出てきた・・・。
すんません・・・チョイと場所をお借りします・・・・スグに終わりますから・・・・。
悴む手でなんとか交換終了。すると、お母さんが家に招いてくれた。お茶でも飲みませんかと。
すんませぇぇ~~~ん・・・・お邪魔しますゥゥゥゥ~~~・・・・・。
温かい居間に通してもらい、温かいミルクティーとパン。
はぁぁぁぁ・・・ほっとするゥゥゥゥ・・・・助かりますゥゥゥゥ・・・・・。
っと、家族のお兄さんがやってきて英語でお話。
今日は雪がヒドいですし、空き部屋があるから泊まって下さい・・・・っと・・・・有難い・・・ここは素直に甘えて1泊お世話になろ・・・・。
窓の向こうは昨日までとは全く違う世界・・・・雪国になってる・・・・。
ココまではチベット文化圏でしたが、ここからメイン道と繋がる町「カルギル」までは、イスラム教徒の地域。このお宅もムスリムです。
兄さんは「明日には天気が良くなると思います。」っと。聞けば「カルギル」町辺りは雪ではないと。ここいらの谷間が大雪になってる様子。
ここから「カルギル」町までは90kmはある。道は車の往来でぐちゃぐちゃ・・・天候が回復しても、この先数日は雪は残りぐちゃぐちゃ道に間違いない・・・。そうなれば、ドンキー号へ更に負担になる。ブレーキパッドの予備もわずかだ。
とりあえず今日は休ませてもらお・・・・お部屋をお借りしてまだ1時なのに消灯・・・。
起きるともう5時。雪は強く降ったままで積雪10cmは越えてる・・・。
疲れに寒さに雪に・・・・トレッキング道をなんとか越えて峠を超えたら大雪・・・・ツイてるのかツイてないのか・・・・。
はぁぁぁ・・・・どうするか・・・・明日からはドンキー号を押して前進するか・・・押せるのかぁ?・・・。
全く弱まらない雪。もし数日この雪が続けば陸の孤島になっちまう。車でも動けなくなるかも・・・・。
出来る限りドンキー号で進みたいが・・・もうこの数日はドンキー号を運んでいる・・・ほとほと疲れ果ててきた・・・もう・・・車で移動できるなら移動しよぉ・・・私はともかくドンキー号までボロボロになるのはもう勘弁・・・・無理ばかりさせてスマンね・・・ドンキー号・・・・。
兄さんに相談。今はまだ車が動ける。
トラックで「カルギル」町まで運んでもらえるか相談すると、兄さんが友人に聞いてくれると。
動ける内に・・・この谷間を脱出したほうがいいな・・・天候が回復するとは限らないぞ・・・。
っと、兄さんが戻ってくると、「今!トラックに1人分空きがあるって!!。」っと、急展開。
日が暮れた夜7時・・・・夜の移動は避けたい・・・でも、今は動こう。今のうちだ。
荷物をまとめてトラックにドンキー号と荷物を乗せ・・・・兄さんにお礼を言ってカルギル町へと一気に移動!。
・・・・っと、空席は運転席と助手席の間・・・まぁ仕方ない・・・・しかも助手席の足元でガスコンロがんがん火を点けてる!!二酸化炭素中毒になっちゃう!!
トラックは時速10kmでユックリユックリ・・・安全運転で行きましょぉぉぉぉ・・・・・。
ザンザン雪がフロントガラスにへばりついて視界最悪。しかもワイパー壊れてるし!!!。っと、ドライバーのオッチャン・・・・左手ハンドル・右手にワイパー・・・手動でフロントガラスの雪かき・・・・。
・・・ぶゥゥ・・・無事にぃ・・・・この道が抜けられますようにぃぃぃ・・・・神様仏様アラー様グル様ぁぁ・・・・。
雪の重みで倒れてる木を皆で切り倒しながら・・・・2時間位ユックリ進むとダイブマシになってきた。
道も何時のまにかアスファルト道。少しづつ雪が止み雨になって・・・・谷間を抜けれたぁぁぁ・・・・。
そのまま進んで、明かりが灯る「カルギル」町に無事に到着。電気が通ってるゥゥう~~~・・・・。
安宿があるバス停でおろしてくれた・・・助かりましたぁぁぁ・・・・。小雨だが雪が降った様子は全くない。
大して離れていないのに随分天候が違うもんだ・・・・ドライバーのオッチャンにお礼を言ってバイバイ。
11時・・・・近くの宿に入るがあいにく満室・・・でも、きったねぇ~相部屋ならあるよって。
誰もいないし・・・もう寝るだけですし・・・・オッケーっす。
・・・・雪の谷を脱出できた・・・・よかった・・・標高は一気に下がって2600m。ココは雪の心配は無さそうですな。しかし・・・この先州都「レー」へと進めば、再度大きな峠越えの連続・・・雪がどうなってるのか調べないと・・・。

明日はココで天候を調べて準備しよ・・・場合によっては州都「レー」行きは諦めないとなぁ・・・。

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