2014/11/13 Argentina, Trelew南西77km⇒Trelew南西162km(走行距離時間 85k 8:34)“へ(×_×;)へ かなわぬ風・・・”

きたか!!本気の風・・・しかもタラタラ続く上り・・・
 さわさわと、ビニール袋が揺れる音で起床。
廃墟の中にまで風が吹き込んできてる。まだ5時半だが、風は始まったようだ。
今日は風予報では強風の日だった。まだ今は弱い・・・今のうちに距離を稼ぐべく、いそいそと出発。標高280m・気温14度・晴れっす。
国道へ出ると、「ヒュルヒュル・・・ヒュぅぅぅぅぅ・・・」っと、ほぼ横風。
p(・∩・)q うし!!まだマトモに走れる風!!行くべしくべし!!
エッホエッホで進みだすが、なかなかスピードがのってこない。
標高は少しづつ上がってる。気づかない程度に上りになってるようだ。
何処まで上るのか・・・気になりながらも、順調に1時間も走るとガススタの村まで100kmの看板。
( ̄Д ̄)ノ うしうし!!この調子なら8時間もコゲば着ける!!いいぞ!風強くなるなぁぁぁ!!
 ペダルと目の前の白線に集中。横風ながら、まだ煽られ方も弱い。
順調に2時間・・・風が少し強くなってきたかな・・・。
「ヒュウウウウ・・・ビュゥゥゥ!!ヒュゥゥゥ・・・。」
( ̄‥ ̄;) いかん・・・こりゃまだ強くなるかな・・・休んでられん!!行くべし行くべっし!!
ウンせホイセ・・・「ビュウウウウウウ!!・・・ヒュゥゥゥゥ・・・ババババババババ!!!
っと、強弱激しい風になってきた。もう白線から車線にバシバシ飛ばされる・・・。
危ないので路肩を走るが、割れていたり穴があいていたり・・・。
突風が吹けば一気に車線へ飛ばされる!!
(=◇=;) まぁぁ・・・・まずゥゥゥい・・・カナリの強風だぁぁぁ。
もう何も考える余裕がなくなってきた。前輪を風に持って行かれないようにするが、そんなに力むとスグに疲れ。
トラックが後ろから近づいてきたら、道路脇にまで逃げる・・・もうこれしかない・・・白線の向こう側は
 死の世界だぁぁぁ・・・。
必死。既に必死。
「ビュウウウウウ!!ババババババババ!!!ビュウウウウウ!!!
風向きも分からない位に強く吹いてきた。斜め向かいと横の強弱激しい風に、もう前進するのに必死。
なんとか50km走行・・・何も風を遮る物はなく、案内看板で休憩。
風が吹きつける中でお弁当。
(~Q~;) これは・・・マトモに走ってられない・・・何か対策を考えないとぉぉ・・・ぉぉぉお!!!お米が飛んでくウウウ!!
スゴイ風。御飯もマトモに食ってられない。
流し込んで、対策も浮かばぬまま更に先へ。
まだ次のガススタまで70kmもある・・時速は10キロに届かなくなってきたぁぁぁ・・・。
 ~Д~;) まだ8時間・・・かかるぅぅぅぅ・・・ギリギリ日暮れに間に合うかぁぁぁ・・・。
何度も突風に車線まで飛ばされながら・・・必死にハンドルを前に維持しながら・・・。
「バババババババアアアア!!ゴオオオオオオオオ!!ババババア!!」
Σ(◎口◎lll) ごわぁぁぁぁ!!・・・反対車線まで飛ばされた・・・。
いぃ・・・いかぁぁぁ~~~ん・・・・泣きそうだぁぁぁ・・・・。
この豪風だけでも泣きそうなのに、狭くデコボコの路肩に、トラックに跳ね飛ばされる心配をしながらの走行・・・・。
(=◇=;) 何も考えるなぁぁぁ・・・前と後ろとペダルに集中しろぉぉぉぉ・・・。
考える余裕もないのに、出てくる事は全てマイナスな事しか思い浮かばない。
タラタラ上りは何時になっても終わらない・・・標高400mになってる・・・。
( ̄ロ ̄lll) ごぉぉぉぉ・・・ぎえぇぇぇぇ・・・やばぁいぞぉぉぉぉ・・・・。
前も向けずに必死にコイでいると・・・看板・・・・・ガススタぁ?!
確かに目の前にガススタが!!。まだ70km先のはずだが・・・情報以外のガススタだぁ♪。
やたやたやたぁぁぁ~~~避難ぁぁぁぁん!
C= ( ̄ー ̄;;) あったよ・・・こんな辺鄙な所にもガススタが・・・・。
ボンロボロになってガススタへ。
店内の椅子に座り外を眺めれば木々が揺れっぱなし・・・。
次のガススタまで65km。何もないって。
(  ̄д ̄;) どうする・・・12時・・・・今のペースだと時速8km位・・・ってかマトモに真っ直ぐ走れないけど・・・・眠いぃぃぃ・・・・Zzzzzzzz・・・。
そのままうつ伏せになって寝てしまった・・・っと、肩を叩かれ「ここで寝ちゃいかんよ。がんばんな。」っとご主人。
ココで野宿も出来そうだが、風を凌げそうな場所はないし、まだ早い時間だ・・・。
風は豪風のまま、水を3リットルもらって、更に先へ進む決意をするが・・・。
絶対に今日中に次のガススタは無理だ・・・いくか・・・いくか・・・やっぱ・・・いくか・・・何も考えるなぁぁ!出発ぅぅぅ!
 走り出した途端に、さっきより強い横風「ゴオオオオオオ!!!!!」。
~Д~;) だぁ・・・・ダメだぁぁぁ・・・すごすぎるぅぅぅ・・・。
ハンドルを左右に振られながら・・・たらたら上りはまだ終わらない・・・。
Σ(◎口◎lll) ひぃぃぃぃ!・・・ぶえぇぇぇぇぇ・・・がぁぁぁぁ・・・。
変な声しか出せなくなってきた・・・。必死に必死。もう止まる事も出来ない。
風は真向かいからになってきた・・・止まれば風に押し返される。マトモに真っ直ぐ立っていられない・・・。
( ̄□ ̄|||) ひぎぃぃぃぃ!・・・止まっても走ってもダメだぁぁぁ・・・進むしかないぃぃぃぃ。
風を遮る物は何一つない。こんな場所で野宿なんぞ出来ない。テントを立てる事も出来ない。
泣きそう。後悔・・・はしない・・・自分で選んだ道だ・・・っと言い聞かせながらも、風は弱まらない。
次第に雲が空を覆いだして、風はめちゃくちゃ。
(~Q~;) もぉダメだぁぁぁ・・・でも野宿出来ないぃぃぃ・・・進むしかないのかぁぁぁぁ。
何か出てこい・・・・壁出てこい・・・っと、タラタラ上りを上りきっても出てくるのは次のタラタラ上りと何もない平原。
ひぎぃぃぃぃぃ・・・・ごぉぉぉぉ・・・・。
もう集中力もなく、ドンキー号は車線に飛ばされっぱなし。
危険。かなり危険。
何もない・・・っと、道を横切る小さな水路・・・反対車線を覗くと、少しコンクリの壁。
(´Д`A も・・・もぉここしかない・・・・ここで終わろう・・・・。
 っと降りるが、デコボコでテント引けない。
場所を平にならす作業から・・・・しかし何もない反対車線で直風を受けるよりだいぶマシ。
適当に平にして、テントを立て避難。
(~ω~) ぶっへぇぇぇぇぇ・・・・なんとか凌げるぅぅぅ・・・。
体は塩まみれ・・・でも今日は余分な水は持っていない。
っと、思い出したウェットティッシュ中国で買った奴こういう時のためにまだ持ってたぁぁ~~
うっはぁ~♪気持ち良い~~~♫。
少しスッキリして飯を食ったら元気も回復。風は夜になるにつれ次第に弱まってきた。
明日も風は強いみたい・・・とりあえず35km先のガススタまで頑張るしかない。
その後はまたその時考えよ・・・早起きしなきゃな・・・。

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