2014/12/12 Chile, Onaisin⇒Onaisin西64km(走行距離時間 64k 8:18)“(’-’*) 耳を澄ませば”

スゴイ・・・昨日よりスゴクなってる早朝の風・・・・走れない・・・のかな・・・・
 カナダ人カップルに時計を借りたので、アラームで朝3時半に起床。
(~ω~) ・・・・しかし・・・・起きる前から分かっていた・・・・。
寝た建屋は真新しくシッカリとしてるが、1晩中風で揺れていた。
豪風・・・早朝は何時も微風なのに、昨日の日中よりも強くなっている・・・・。

 おしっこししに表へ出た途端に吹っ飛ばされた・・・もう立っていられない程。南から吹きつける豪風。
風が弱まる事を祈りながらご飯を食べ出発の準備は整った・・・・が・・・・太陽は既に上っているのに、風は全くおさまる気配なし。
(´Д) まいった・・・これは走れない・・・寒ぃぃぃ・・・寝て待つしかないな・・・・・。
また寝袋を引っ張り出して横になるとぐっすり寝てしまった。
気づくとカップルは起きていて9時半になってる。
風はさっきより弱くなっているが、豪風には変わりない。
(~ω~) どうしよ・・・・今日中に港まで近づきたかったけど・・・・走れるかな・・・・この風じゃ野宿も出来ないしな・・・・ここにもう1泊か・・・・でも水は1泊分しかないし・・・・。
往復路はココで終了なので、ここから先の道のりは不明。100km先が港の村。明後日のフェリーが14時発。なので、今日中に港へ近づいとかないと、明後日のフェリーは厳しくなってしまう。
弱まると思っていた風・・・予想外の出来事に、既に滅入ってしまった・・・。
カップルの姉さんは「何も無くても牧場があるから絶対大丈夫よ。チリ人は優しいわよ。」っと励ましてくれる。
( ̄◇ ̄;) そうですね・・・チリ人はホント温かい・・・でも今日は走れるだけ走っとかないとな・・・・。
準備をしながら覚悟を決めて10時半になり、2人に見送られやっとこ出発。ヒッチハイク頑張ってね!!
標高??・気温12度・晴れたり曇ったり雨も降ったりっす。
「ヒュウウウウウウウ・・・・ビュウウウウウ!!!
走り始めから時速6キロ・・・今日は何処まで走れるか・・・・昨夜みたいな豪風になったら動けないぞ・・・。
しかし思ったより走れる。風の音に脅かされ怯えていたんだな・・・・。
エッホエッホ、海を左に見ながら西へ西へ。木々があったのでお弁当。
4時から何も食ってないや。
既に出発から2時間半経過してる。
(一。一;;) ・・・・まだ19kmしか走ってない・・・明日のフェリーのために最低でも60kmは走っておかないと・・・・しかも明日も早起きしないと・・・・・。8時だな。8時まで走るのが限界だ。そこまで頑張るしかない。
8時までに60km走り終えて、10時までに寝る。朝5時に起床。これでフェリーに間に合うはず。
今の風ならイケル。イケルぞ。
「ビュウウウウウウ!!
 もう風の音しか聞こえない・・・・強くなったり弱くなったりだが、風の音に気が滅入ってしまう。
風の音に脅かされて心が支配されてしまってる。
風に心を支配されてしまうと、風への恐れ・怯え・不安・疲れなど弱い自分が増幅される。希望が風に吹っ飛ばされてしまう。
心を支配されないように、深呼吸しながらペダルに集中。
昨日の夕方より弱いぞぉ・・・まだ走れる・・・・大した事ない・・・・。
よく耳を澄ましてみれば、小鳥や羊の鳴き声も微かに聞こえてくる。
皆この豪風でも頑張って生きてるんだなぁ・・・・すげぇ・・・・鳥なんて飛んじゃってるし。
心を落ち着かせ、耳を澄まし、辺りを見渡せば、命があちこちに見えてくる。まだ最上級の風じゃない。
「ビュウウウウウウ!!バババ!!・・・・ヒュぅぅぅぅぅ・・・」
太陽が出たり隠れたり。
エッホエッホで休まず走行。風に心を支配されそうになったら休憩。
風の音に混じって、遠くからチェーンソー??みたいな音が聞こえる・・・・なんだ??木なんてないぞ??
近づくと・・・わぁお!!羊の大合唱おおおおお!!
(°∇°;) 気持ち悪ぅ~♬って位の数の羊に癒され気を持ち直した。
まだ先へ。8時までに60km・・・・。
エッホエッホ。上ったり下ったり。
だいぶ走ったが、スタートが遅れただけにもう5時すぎ。建家があったので休憩。
(=◇=;) この調子ならイケルかな・・・・この先に建家なんてあるのかな・・・・何かある・・・はず!!行くぞ!!
エッホエッホ。深呼吸しながら集中しゅうちゅう。
海岸線に出ると風が一気に強くなった。
「ババババババ!!っバッバッババババババアアアアアア!!!

(~Q~;) ぐぅぅぅぅ・・・・真向かい風ぇぇぇ・・・・横風よりマシぃぃぃぃ・・・まだ走れるぅぅぅぅ・・・。
心が折れてしまう前に休憩して、また走り始めて・・・。
(´Д) ぶぅぅぅぅ・・・このまま止まらなければ60kmまで行くぞぉぉぉぉ・・・・もうちょいぃぃぃ・・・・。
ダンダン集中力が切れてきて、息も乱れ始めた。
こうなると風が弱くても少しの傾斜上りで気持ちはズダズダ・・・・。
7時半になって60km走り終えたが何もない。牧場はあるけど・・・もうちょい先になにかあるかも・・・。
 素直に助けを求めればいいが、明日も早起きと考えると迷惑もかけたくない。
( iдi ) ごへぇぇぇ・・・ぶひぃぃぃぃ・・・何か出てこいぃぃぃ・・・・。
疲れ全開で気が乱れ、必死の形相になってしまった・・・・上ってまた海沿いへ下り始めると、海沿いに小さな小屋が見えてきた。
(+o+) 納屋かな・・・あそこなら風よけられるかな・・・何も無いよりマシだぁぁ・・・もう休まないとぉぉぉぉ・・・。
納屋について、辺りの納屋も歩いて確認して戻ると扉が開いてる!!
オッチャン??お爺さんが顔を出してきた。
(;Д)! わぁ!!オッチャンいたの・・・・すんませんココで野宿したいんすけど・・・・。
っと、おっちゃんは「入れ入れ、ゴホゴホ!!・・・とりあえず入りなさい。」っと、中へ通してくれた。
納屋かとおもったらココに住んでるみたい。4畳半もない狭い部屋にベッドとストーブ。
頑固そうなオッチャンは温かいコーヒーとパンを出してくれた。
 「ゴホゴホ!!・・・今日はココで寝るといい。外は寒いぞ。ゴホゴホ!!
っと、荷物で埋まったベッドを片付けてくれて提供してくれた。
大将ぉぉぉお♬助かりますぅぅぅぅ♪。
咳き込みっぱなしの大将。
「すまんな。俺は横になるぞ。ごほ・・・・。明日の風は弱まるよ。」っと、ベッドへ。
( ̄~ ̄;) 具合が悪いみたいだな・・・・こんな所に1人で住むなんでワケありだよな。嬉しいっす・・・あーざっす・・・。
明日はこのフエゴ島を脱出するぞ。なんとしても2時までに港へ行くのだ。早起きしなきゃ・・・。
大将のおかげで温かいベッドで消灯っす。


0 件のコメント :