カナダ人カップルに時計を借りたので、アラームで朝3時半に起床。
(~ω~;) ・・・・しかし・・・・起きる前から分かっていた・・・・。
寝た建屋は真新しくシッカリとしてるが、1晩中風で揺れていた。
豪風・・・早朝は何時も微風なのに、昨日の日中よりも強くなっている・・・・。
おしっこししに表へ出た途端に吹っ飛ばされた・・・もう立っていられない程。南から吹きつける豪風。
風が弱まる事を祈りながらご飯を食べ出発の準備は整った・・・・が・・・・太陽は既に上っているのに、風は全くおさまる気配なし。
(;´Д`) まいった・・・これは走れない・・・寒ぃぃぃ・・・寝て待つしかないな・・・・・。
また寝袋を引っ張り出して横になるとぐっすり寝てしまった。
気づくとカップルは起きていて9時半になってる。
風はさっきより弱くなっているが、豪風には変わりない。
往復路はココで終了なので、ここから先の道のりは不明。100km先が港の村。明後日のフェリーが14時発。なので、今日中に港へ近づいとかないと、明後日のフェリーは厳しくなってしまう。
弱まると思っていた風・・・予想外の出来事に、既に滅入ってしまった・・・。
カップルの姉さんは「何も無くても牧場があるから絶対大丈夫よ。チリ人は優しいわよ。」っと励ましてくれる。
( ̄◇ ̄;) そうですね・・・チリ人はホント温かい・・・でも今日は走れるだけ走っとかないとな・・・・。
準備をしながら覚悟を決めて10時半になり、2人に見送られやっとこ出発。ヒッチハイク頑張ってね!!。
標高??・気温12度・晴れたり曇ったり雨も降ったりっす。
「ヒュウウウウウウウ・・・・ビュウウウウウ!!!」
しかし思ったより走れる。風の音に脅かされ怯えていたんだな・・・・。
既に出発から2時間半経過してる。
(一。一;;) ・・・・まだ19kmしか走ってない・・・明日のフェリーのために最低でも60kmは走っておかないと・・・・しかも明日も早起きしないと・・・・・。8時だな。8時まで走るのが限界だ。そこまで頑張るしかない。
8時までに60km走り終えて、10時までに寝る。朝5時に起床。これでフェリーに間に合うはず。
今の風ならイケル。イケルぞ。
風の音に脅かされて心が支配されてしまってる。
風に心を支配されてしまうと、風への恐れ・怯え・不安・疲れなど弱い自分が増幅される。希望が風に吹っ飛ばされてしまう。
心を支配されないように、深呼吸しながらペダルに集中。
よく耳を澄ましてみれば、小鳥や羊の鳴き声も微かに聞こえてくる。
心を落ち着かせ、耳を澄まし、辺りを見渡せば、命があちこちに見えてくる。まだ最上級の風じゃない。
「ビュウウウウウウ!!バババ!!・・・・ヒュぅぅぅぅぅ・・・」
エッホエッホで休まず走行。風に心を支配されそうになったら休憩。
風の音に混じって、遠くからチェーンソー??みたいな音が聞こえる・・・・なんだ??木なんてないぞ??。
近づくと・・・わぁお!!羊の大合唱おおおおお!!。
まだ先へ。8時までに60km・・・・。
エッホエッホ。上ったり下ったり。
(=◇=;) この調子ならイケルかな・・・・この先に建家なんてあるのかな・・・・何かある・・・はず!!行くぞ!!。
エッホエッホ。深呼吸しながら集中しゅうちゅう。
海岸線に出ると風が一気に強くなった。
(~Q~;) ぐぅぅぅぅ・・・・真向かい風ぇぇぇ・・・・横風よりマシぃぃぃぃ・・・まだ走れるぅぅぅぅ・・・。
心が折れてしまう前に休憩して、また走り始めて・・・。
(;´Д`) ぶぅぅぅぅ・・・このまま止まらなければ60kmまで行くぞぉぉぉぉ・・・・もうちょいぃぃぃ・・・・。
ダンダン集中力が切れてきて、息も乱れ始めた。
( iдi ) ごへぇぇぇ・・・ぶひぃぃぃぃ・・・何か出てこいぃぃぃ・・・・。
疲れ全開で気が乱れ、必死の形相になってしまった・・・・上ってまた海沿いへ下り始めると、海沿いに小さな小屋が見えてきた。
納屋について、辺りの納屋も歩いて確認して戻ると扉が開いてる!!。
(;゚Д゚)! わぁ!!オッチャンいたの・・・・すんませんココで野宿したいんすけど・・・・。
っと、おっちゃんは「入れ入れ、ゴホゴホ!!・・・とりあえず入りなさい。」っと、中へ通してくれた。
納屋かとおもったらココに住んでるみたい。4畳半もない狭い部屋にベッドとストーブ。
っと、荷物で埋まったベッドを片付けてくれて提供してくれた。
咳き込みっぱなしの大将。
「すまんな。俺は横になるぞ。ごほ・・・・。明日の風は弱まるよ。」っと、ベッドへ。
明日はこのフエゴ島を脱出するぞ。なんとしても2時までに港へ行くのだ。早起きしなきゃ・・・。
大将のおかげで温かいベッドで消灯っす。
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