2012/04/19 中国四川省・新龍―ランコー村  “最低で最高な日(T∇T) ウウウ”

雪降る国道を東へ・・・。
 昨夜から、ぽつぽつ雨が降っていた・・・。起床すると、雨は止んでいた。
「んん。焚き火場を釜戸方にしといてよかった。まだ、火種がある。あったか( ̄▽ ̄;)・・・。」
また降りだしそうなので、片付けけながら朝飯ラーメン。うし!出発!で、雨が降りだした。


「ひょぇぇぇ(>0<)・・・。標高下がっても、雨が降るとやっぱ寒いな( ̄ii ̄)ジュル・・。」

まだまだ、川沿いを北上です。このまま北へ進めば、東西に伸びる国道にぶつかるはず。

「・・・昨日予定より進んだから、今日は国道までもうチョイのはず・・・。うまく行けば、明日には“色達”に着けるかも( ̄∇ ̄ ;)・・。」

1日早くつけるかも!ゆっくりできっぺ!ほいほいペダルをこいで、アップダウンをすすむ。
・・・上りがワリカシ多くなってきたと思ったら、またまたダート道になった。そして、向かい風です。

「・・・グぇグぇ!! Σ( ̄□ ̄;油断するとすぐにこれだもの・・・。もうちょっとォ!( ̄Д
)ノ オウッ

景色が変わらない・・・。グネグネ川沿いアップダウン、小雨は雪になったり止んだり。
いくら走っても、なかなか国道にぶつからない。ダート・風・雨が邪魔して、時間の経過が長く感じる。

「2時か( ̄‥ ̄;)・・・。午前中には国道の予定だったのに(_|||)・・・。」

大きなワシ?タカ?がグイグイ風にのって飛んでいる・・・。いいな・・・。ドンキーさんは飛べません。
最近はお昼を食べる食堂が見つからない。お昼抜きにも慣れてきたが、力が入んないな。
アップダウンを繰り返し、整備された道になると大きな高原にでた。向こうに東西に伸びる道が見える。

「ふぇーε= (´~`;)・・・あれが国道かな・・・。食堂あるかな・・・。」

まっすぐ北へ進み、大きな道にぶつかった・・・。

「!?!?!Σ( ̄ロ ̄lll) ・・・・なんじゃこりゃ・・・幅があるグチョグチョガッタガタ・ダート道じゃないですか・・・これ国道か~Д~;・・・。」

はは(~∇、~;)・・・。とりあえずお腹すいた・・・。食堂無い・・・。売店でカップ麺2個・・・。
このグチョガタ道を西に15キロ行けば、大きな町“ガンズ”に着く・・・。しかし、目的の“色達”への道は東・・・。この道を行って戻っては、やだやだやだやだ・・・。
・・・・って悩みながらカップ麺をすすっていると、雪・・・わあわあわ!大雪!! Σ(◎口◎;)
いきなり、ばぁっ!と降ってきた!!。なんじゃなんじゃ!一面真っ白じゃないの!!道がグチョグチョな訳は、この天候のせいか!!道だけグチョグチョがひどくなってる・・・・・。

スグに防寒。「・・・今日は野宿したら・・・。外は無理かな(; ̄Д ̄)・・・。屋根があれば・・なんとかなるかな(-_-;)・・・。」

西へ行けば宿がある・・・東へ行けば・・・どうなんの?・・・。
東へ少し行けば、“色達”へと北に伸びる市道があるはず・・・。そこまでがんばるか・・・。
野宿の心配をするときりがないので、考えるのはヤメ。目的地に向けひた走る。きっと、雪がしのげる場所があるはず。標高は3千・・・いくつだったっけかな・・・。
がっぽし袋麺を買い、水を調達して、いざ東へ・・・・。

「ぐう( ̄皿 ̄;;・・・。どわ!!車が泥ハネテくる!! (+o+)・・・。くっっそ(` 曲 ´)・・・。もうちょい・・・もうちょい(>o<)・・・。」

もう、“ハロー”に答える余裕が無くなってきた・・・。ガッタガタ・・・。ぐっちょぐちょ・・・。
どこまで進んでも北に伸びる市道は見つからない・・・・。ただただスピードが遅いだけかな・・・。
前しか見れない・・・少し雪が弱くなってきた・・・・。時間は5時。

「・・・・あぁ(´Д`)・・こりゃ山道に入るな・・・。このまま山へ突撃は出来ないよ・・・。限界っすわぁ(×_×;)・・・。」

周りは村?、家がぽつぽつある場所。木々がある川沿いにテントが張れそうだが・・・。

「しかし・・ここ以外は良い場所は無いな(;・へ・)・・・。死ぬ事は無いだろうが、かなり冷え込むぞ(-_-;)ムゥ・・・。」

他に選択肢がないので、テントを張りだすと、また雪がどさっと降ってきた。

「いかんいかん! Σ( ̄口 ̄;;荷物をテントに非難!・・・ああ、全身ドロドロだな・・・。どうすっか・・・。寒いよ{{{{(+_+)}}}}・・・。」

雪に震えながら、ドンキー号をチェックしていると

「ハローハロー!“ヘ( ̄∇ ̄ )

・・・地元の方々・・・すんません、お邪魔してます・・・。ジェスチャーでなにやら・・・。

「??(・_・?)・・・・・こっちにおいで??・・( ̄△ ̄;)エッ・・?・・やね??・・・屋根あるの!ホント!(°∇°;) !!

小屋の外はグチョグチョだぁ・・・。
緊急移動!ドンキー号に荷物を積みなおし、丘の上に行ってみる。地元のお母さんが指す方向には、大きな“マニ車”(一周回すとお経を一読しただけの功徳がある。)がある小屋。
おばあさんがやってきて、ささっと掃除までしてくれた・・・。

「トゥジェチぇぇぇえ。(ありがとう。)(TT) ウウウ

テントとドンキー号まで小屋の中に入れ、野宿準備をしていると、お湯を魔法瓶に入れ持ってきてくれた・・・。ほんと、ありがとうございます・・・。風・雪がしのげるだけで、もう天国です。
お湯をのんでほっと一安心してると、雪は止み、雲もはれてきた・・・・。

「・・・しかし、寒いよ今夜は・・・。??さっきから向こうで大勢の人がなんか運んでるな( ̄o ̄) ?・・・。」

国道の向こう側の家から、皆おおきな荷物を抱えてこちらへやってくる。さっき、呼んでくれた人達だ・・・。引越しかな??。なんにせよ、一宿一膳せな。

「おおーい!!まかせんしゃい!! (>▽<)bアタイはチカラもォーちぃー!!(ジェスチャーです。)」

お坊さんも一緒にお引越しのお手伝い
おっきな風呂敷を抱え、こちらの小屋へ。女性たちがえっちらほっちら運んでおります。
向こうから、トラクター。ズタ袋に入った、何やら重そうな物・・・。

(’▽‘;;ま・・・まかせんしゃ・・ぐお!! Σ( ̄□ ̄;重ぇー!!

皆さん大笑いっす。・・・皆さん、ヨイセ!っとうまい事運んでる・・・。女性の方々までも・・・。なんとも皆さんたくましいっす。40キロはあるでしょ・・・。中身を聞くと、
「ツァンパ!ツァンパ!! (^▽^)

ああ!粉ね!“ツァンパ”はチベットの代表食。バター茶に大麦の粉を加え、手でコネコネし、粘土状にし食べる。保存食としては持って来いな訳ですね。重いわけだ・・・。

お姉さん「お昼食べた?( ・_・)?

航「食べてない(・ ・;)・・・」

お姉さん「ツァンパ!(≧▼≦)

ツァンパをいただきました・・・。けっこうコネルのが難しいっす。味は・・・そこそこですが、お腹にたまるね。
“はっはぁー”と笑顔の絶えない明るい方々。楽しいお引越しです。
他にも、家具や寝具を運んでいると日が暮れてきた・・・8時くらいかな。

「ツー!(ゴハンだよ!)(⌒∇⌒。)

1人の若いチベット僧が、ゴハンに誘ってくれました・・・。いやいや、さらにお世話になります・・・・。
炒め物とゴハン。・・・袋麺ばっかだったからな・・・おいしい・・(*TT*)
若いお坊さんと筆談。彼は22歳。今はお休みを5日もらっているらしい。いつも、6時半から2時間半お経を唱えるのが御勤めみたいです。他にも夕方・夜にも行うとか。お肉は食べないで、もっぱらツァンパ。などなど楽しいお時間です。エラク大変な日だったのに、気分が気持いいのは皆さんのお陰。
10時になってしまった。・・・また、最低な道のりに最高の思い出ができました。


ありがたい出会いに感謝です。

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