2012/04/29  中国甘粛省・緑曲-リン夏・南20キロ  “風そして・・・( ̄口 ̄;;”


ヤクくん。私は草原を抜けまっせ。

起床してテントを“じぃー”っと開けると、目の前でヤクの大群が朝ごはん中。標高3200mまで下がったせいか地形のせいか、昨晩は以前より冷え込む事もなく、テントも凍っていない。朝から焚き火をしようと点火・・・。

「ぐっぐっ( ̄曲 ̄)・・・こんなに乾いた木なのに点火しない( ̄へ ̄;・・・。」





晴天で寒くないけど、無類の焚き火好きなのです。テントを片付けながら何とか点火!

「ふゥ( ̄‥ ̄)・・・おう!もう9時!焚き火してる場合じゃない!」

ヤク達は朝飯が終わったのか、のろのろ帰宅しはじめた・・・。点火したての火を消し、私も出発!
今日こそ草原を抜けるぞ!!下り予定なので、行ける所までいきます!
・・・って、いきなりの上り。晴天で、空気も冷たくない!エッホエッホユルク長ぁーい坂を上ります。
そういえば、“四川省・炉雀”から、道は完璧です。ヤギやヤクを抜け、天辺付近で休憩。

「ふぃー( ̄3 ̄)~♪。もう、君たちともお別れかな。いい所に生まれてよかったね。」
ヤクともお別れの時がやってましりました。

天辺を抜けると下りますな。短い下り。そのまま、アップダウンを繰り返していると、もうお昼の時間。

「・・・村があるな・・・このまま行けば山に突入だな( ̄~ ̄;)ウーン・・・山を越えれば町があるはず・・・がんばっかい!"`д´)ゞ ラシ゛ャ!!

毎日、限界かな?っと感じるときが2回以上はあります。

“限界で止めてたら成長しないぜ。        ( ̄^ ̄)えっへん by 植木屋さん”

って事みたいです。なんにせよ、限界と感じてもまだ行けるので、自分を奮い立たせてもうチョイ先まで走ってます。
ぜぇーぜぇー言いながら、クネクネゆるい上りを一気に上ります!止まって休みたいな・・・っと思うときは、大きな声で

「よ・・・余裕じゃぁーい!! ( ̄皿 ̄;; ンカ゛ァーーー!!

っと叫びます。天辺についたらもう一度大きな声で叫びます。あー、すっきり。
ざぁーっと下りだすと、なんだか懐かしい匂い・・・??・・・初夏に香りかな??
気持いいっす。ゆるーい下りを走り、“合作”という大きな町に到着。
もう手前の食堂でお昼。ががっと、炒め物ブッカケご飯を食い、今日の作戦会議。

「・・・3時前か(- ) ンー・・・。まだまだ下るはず・・・。野宿セットは次の町だな!(」°ロ°)」

地図には次のまち“リン夏”まで50キロとなっている。いい時間に着けそうです。
出発し“合作”を走り出すと、信号がある。雲南省以来の信号っす。さらに、イスラムの人がかなり多く見受けられます。イスラム文化圏に突入した様子。(°∇°;)
町の真ん中まで下ると、また上り。エッホエッホ。・・・あれ?大きなチベット寺があるな・・・。イスラム文化とチベット文化が交わってるのですな。イスラムのお寺“モスク”も見られますが、瓦の屋根。でも、チベット僧もいます。文化の交わる場所は面白いですな。( ̄0 ̄) オー

エッホエッホ上ると、一気に下る長ぁーい道に入った。

「ヒューヒュー!良いね良いね♪(≧∇≦)余裕じゃーぃ♪。」

雲がだんだん多くなってきた。山間に入ると、木々が増えてきた・・・ヤクも羊もメッキリ減った。もう草原も終わりですな。

・・・20キロも下り、ゆるいアップダウンになると・・・出ました“向かい風”。
今日はまた、いつもに増してスゴイ勢いですが、下りなのでパワーで押せ押せです。

「ぬっ・・くっ( ̄皿 ̄;;・・・、かなり下ったからもうチョイで“リン夏”に着くはず・・・。ぐおー!(≧ロ≦)突風ゥゥう!」

風は止まず・・・だいぶ走ったな・・・。おお!道看板!・・・なぬ?“リン夏”まで50 キロ?・・なんですと??(=△=) ガーン・・
地図は大きな縮図。距離も小さく書いてあるのですがどうやら間違っているみたいです・・・。

どうするかな( ̄~ ̄;)ウーン・・・。風が止めばなんとか“リン夏”まで行けそうだな・・・。だめなら、どっかで野宿セット買わなきゃな・・・。4時ですが、そのまま向かい風に突入!

「あわ!!Σ(▼□▼メ)・・アブネぇー、足が攣りそうだったなぁ(; ̄Д ̄)・・・。パワーでこぐのは止めよう・・。」

標高が下がり花々が出始めました。満開だァキレイっす。
ビュンビュン向かい風は、下りの楽しみを容赦なく遮ります・・・。標高は2800mまで下がってきました。村に入る度に辺りを見渡しますが、売店も食堂も有りません。しかし、珍しいモスクや満開の梅?桜?を見ると気が紛れます。前進前進!。

はぁーはぁー言いながら、前傾姿勢で走っていると“・・ゴロゴロゴロォォォ・・・。”
空を見れば、黒い雲が山を越えてきています。

「いかん( ̄ロ ̄lll)・・・前傾姿勢だったじから空を気にしてなかったな・・・。前回の山間の時は、この音のあと暴風雨だったな・・・。止まないかな(=△=)・・・。」

足を止めず、向かい風を突き進んでいると“ポツッポツッ”っと雨が降ってきた!

「ま・・・まずいかな(_|||)・・・。このまま、テント張ってもいいんだが、ゴハンは食べたいィィい・・・売店無いよォーTωT)ブヒー・・・。」

っと、走っていると食堂発見!もう、6時半・・・。“面片(四角い麺のラーメン)”を頼むと、一人分じゃー作れないって・・。お湯を沸かすのも大変みたいっす・・・。あらそう(T△T) そんなぁ…っと、トボトボ食堂を出ると4人のお客さん登場。“おばちゃん!これでいいでしょ!”やっとこ、飯にありつける。野宿用に水をもらい、ホッ・・っと一息ついていると“バタン!”ってドアを閉めだした・・・。

外を見ると・・・暴風雨!Σ(◎口◎;)なんじゃー!!さっきまで北から吹いていた風が南から吹いてる!ついでに大雨じゃんかぁ!
・・・とりあえず、食堂に居座れてよかった(´ρ`)・・・。外を眺めながら、ゆっくり“面片”を食べているが、雨は止みそうにない・・・。
“もうチョイ弱くなんないかな(´Д`)・・・。これじゃ~、テント張る前にズブヌレになっちゃうな( ̄◇ ̄;) ハゥー・・・。

時間も時間。日が暮れる前にテントを張る場所を見つけなきゃ。雨具を着て、出発。もう7時過ぎ。
風は止んでいた。お陰様?で、さっきの倍スピードが出る。・・・でも、雨だしトラックバンバンなので、あまり飛ばさず北へ北へ・・・。屋根付きのい場所・・・有るわけないっす。北側は山も無く大きく広がっている。だんだん家々が多くなってきた。省都が近づいてきたからかな。・・・30分走ると雨は止んできた。・・・道路は乾いてる。こちらは暴風雨なかったみたい。

「うっしゃ。今のうちに野宿ポイント探さなきゃ・・・。おお!良い林!突入ゥー!( ̄Д ̄)ノ オウッ

疲れ果てた後にもらった笑顔。最高っす。
川沿いの林に入り、テントを組みだすとおじいちゃん登場。イスラムの方です。イスラム教の方は、白く丸い帽子をかぶっているので一目でわかります。

“ぷゥーレンまぁー??(⌒_⌒)(寒くない?)。”っと、声をかけてくださりました。ああ、もうイスラム圏なのですね。今回、初イスラム圏突入です。
もう8時近く。少し明るい内に寝る準備。焚き木も石もたくさんありますが、今日は焚き火なしです。

「ああ・・砂漠にはいったらトウブン焚き火できないけど、今日はもう寝るだけにしよう(-ω- )・・・。」

夕飯?に袋麺を食べ、歯を磨いていると、“♪アッラァァ~♪?>j%@?y+G♪”っと、モスクからお祈りの音楽が鳴り出した・・・。ああ、イスラム圏を感じます。9時のお祈りですな。

今日は、風に雨のおまけ付きだったな・・・。下りも大変だわ。標高2200mまで下がりました。あと、180キロで“蘭州”です。・・・明日、がんばりまくっちゃうと着きますが・・・。
明日考えましょっとね。

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