2015/10/06 India,Keylong⇒Marhi(走行距離時間 83k 8:13) “( ̄~ ̄;) 今引くのは次を攻めるため”

今は攻めるか引くか・・・考えた結果・・・インド・ヒマラヤ!あーざっしたぁ!!
 宿の近くの食堂で朝飯を食って準備オッケー。晴天の中出発。
ココは既に通ってきた道。なので今日中にスピティ渓谷への峠と、来た道マナリ町への峠の分かれ道までは確実に走れる。

太陽が当たらないとやっぱ寒ぃ・・・走りながら、この先どちらの峠へ向かうか再び悩む・・・。
・・・昨夜、電気も常時あるのでパソコンに持っていた、この先向かう「スピティ渓谷」の情報をじっくり見ていた。
スピティ渓谷に入ると、ぐるっと回って中国との国境沿いを通る、そこを通るのに許可証が必要と・・・この先の村で簡単に手に入るみたいだが、1日申請・取得に潰れる。スピティ渓谷へ向かうと予想以上に時間がかかり、次の目的地「リシュケシュ」町まで10日以上かかりそうだ。
ダート道らしいが・・・道の状態は行ってみないと分からない。
そして、もう高山地帯は抜けたと思っていたが、スピティ渓谷は6000m級の高山に囲まれている。雪の心配はないだろうが確実に寒ぃ。チベット文化圏が続き素敵なゴンパがあるらしい。
昨日、スピティ渓谷へ向かうと決め、食料4日分を買い込み既に向かう準備は出来ているが・・・。
来た道を戻るより、スピティ渓谷へ向かうのが確実に新鮮で新たな発見があるはず。寒ぃが今はギリギリ抜けれる季節だろう。行ける。
しかし・・・いろいろと先の事が頭をよぎる・・・ドンキー号の亀裂再発、ネパールでのトレッキング、ミャンマー攻略・・・。
インドビザは112日まで。
それまでに、ネパールを抜け、インド北東部を抜け、確実にミャンマーへ入らないといけない。これはどうにも変更できない。
そして、ネパールではヒマラヤ高山の麓をトレッキングしたい。これには20日は見ておかないと。かなりの時間を費やすが、是非をユックリと歩きながら間近で見てみたい。
ドンキー号の古傷。
今はマダマダ持ちこたえてくれそう。でも、何時亀裂が再発するかもわからない。ドンキー号を思うと、今後はダート道をなるべく避けて走っていきたい。
自転車世界一周が第一の目的だ。
全てを踏まえ、今は何処に焦点を当てるか・・・。
スピティ渓谷へ向かえば、ネパールのトレッキングを諦めなければいけないかも。そしてドンキー号には確実に余計な負担をかける。
来た道を戻れば、確実に早く次の目的地「リシュケシュ」町に着ける。そうすれば、ネパール・トレッキングも時期的に可能だろう。道はドンキー号に負担が少ない低地を走る事になる。
・・・っと、考えながら順調に進み集落へ到着。
来た時と同じ商店で休憩。チャイ♪。
チャイを飲みながら南にそびえる山々を眺め・・・・やっぱどの山も天辺は雪てんこ盛りですな・・・・。
インドに来る前から分かっていた事だが、時期が遅く時間がなさすぎる。カツカツの予定で1ヶ月間アチコチを走る予定だったが・・・予定どおりにいかなかった。・・・雪は下調べよりも早く降ってきたし・・・。

しかし、雪が降るのは峠だけでまだギリギリ高山地帯を攻める事が出来る。ドンキー号への負担を覚悟してだが。
・・・今は攻める時なのだろうか・・・・今後の道、自転車世界一周を念頭に置くと、来た道を戻るのが無難に思えてくる・・・・。
私の自転車世界一周は難路を攻めていきたい。走れる可能性があるのならば、怯まずにガンガン攻めて行きたい。
でも・・そのせいもあって、以前のトレッキング道でドンキー号を転落させてしまった。
・・・突風が吹いたとはいえ私の落度。疲れからドンキー号に気が回っていなかった。結局7日間走る事はなくドンキー号を抱えて歩く日々だった・・・・タダの苦行だったな・・・ドンキー号に大きな傷を抱えてしまったし・・・。
難路を攻めた結果、ドンキー号が壊れてしまい、自転車世界一周が経たれてしまっては本末転倒。
・・・・ここは来た道へと引き返すかぁ・・・・今引き返せば、次のネパールにミャンマーを攻める事が
出来る・・・ドンキー号に問題がなければだけど・・・。
今まででも、攻めつづけても引く時が何度かあった。
アフリカでは先を急ぐべく数カ国をパスした。夏のヨーロッパよりもアラスカを走る事を選んだ。南米のアンデス山脈も次のパタゴニア・オーストラリアを頭に入れて行ける範囲のルートを走った。
何時でも攻め続ければ何処かでつっかえる。つっかえたら止まればよい。
でも、私は止まらず走り続け世界一周を完結させたい。
つっかえないで行くには、来た道を戻るのが妥当だ。
妥当・・・・ベター・・・・。ベストを尽くせない時はベターな道を選ぶ。
高山地帯を攻めるか、来た道を戻り低地への近道へと撤退するか・・・天秤にかけどちらが自分の自転車世界一周への道なのか・・・・。
来た道を戻るか・・・・ベターというより、今回は敗戦の撤退な感覚だけど・・・維持になってスピティ渓谷を攻めてもドンキー号の古傷が気になってしょうがない・・・。
今もガタガタ道でドンキー号が飛び跳ねる度に、古傷が・・・亀裂が・・・・っと、心配でしかたない。
ここは・・・来た道へ戻り、少しでも不安を減らそう。
そして、次のネパール・トレッキングにミャンマー攻略に力を注ごう。そこで今は引いて次を攻めるか・・・。
順調に走ってお昼に集落に到着。
マナリから1日目に野宿させてもらった集落の食堂へ。
食堂の兄さんは私を覚えていてくれた♪1ヶ月前の1夜の出来事なのに・・・嬉しいわい♪来た道を戻るのも悪くないかな♬。
ベジカレーで昼飯。兄さんに聞けばマナリ町への3900mの峠まではココから21km。標高3100mなので高低差800mアップ。
・・・・頑張れば今日中に峠を越えれる・・・いいのか・・・戻るのか・・・戻ろう・・・・高山地帯から・・・チベット文化圏から撤退だ。
決めた。戻る。撤退。マナリ町へと戻ろう。スピティ渓谷は縁がなかったと思おう・・・。
ベジカレーのおかわりを盛り盛り頂いて腹イッパイ。
そうと決まれば一気に峠越えだ!目指すはマナリ町!。
ご馳走様して集落を抜け上り開始。

ガッタガタの道・・・確か峠近くでアスファルトだったな・・・上るべぇぇぇ!
エッホエッホで1時間。マナリ町とスピティ渓谷への分かれ道。
・・・撤退だ・・・インド・ヒマラヤ山脈にさよならだ・・・・さらば、チベット文化圏!戻るぞぉ!!
マナリ町へ続く峠へとエッホエッホ。ガッタガタ・・・たまにぐっちょぐちょ・・・・。
眼下に見えるスピティ渓谷へと伸びる道・・・少し後ろ髪ひかれ気味だが、黙々と上へ上へ。
峠を超えるまでは山肌の北側。4時をすぎれば影ってくる。峠を越えれば南側に出て太陽が沈むのが遅い。
なので、4時までに峠を越えるべし!計算するとギリギリ4時過ぎに峠。

黙々とぉぉぉ・・・何も考えずペダルに集中ぅぅ・・・これがこの旅で最後になる高山の峠越えだぁぁぁ・・・最後だぁぁ・・・。
もうこの先、標高3000mを越える峠はないだろう。ネパールでもドンキー号では高山には行かない。
エッホエッホ・・・もうチョイぃぃぃ・・・もうチョイぃぃぃ・・・。
九十九折がどこまでも続く。峠の向こうから冷たい風が吹いてくる・・・。
西の空を見ると雲が・・・流れてきてる・・・でも、この前の様なヒドく怪しい雲ではない。大丈夫だ。雪ではない。
エッホエッホで次第に影ってきた・・・寒ぃぃ・・ヒートテックを着て上へ上へ。
道がアスファルトになった。もうチョイだぁぁあ!。
エッホエッホでストゥーパ(仏塔)が見えてきた・・見覚えあるぞぉぉ・・・もう峠だぁぁ・・・。


 クネぇ~っと南へと道が折れると、峠が見えてきた。
やった・・・峠だぁ・・・ふゥゥ・・・これで高山地帯ともお別れだな・・・・。
峠到着。冷たい風が吹き込んでくるのでまずは着込んで厚着で仏塔にお参り。
いろいろありましたが無事に戻ってこれました・・・今回は私の過信が原因で失敗が多かったように思えます・・・また反省・・・攻めるも引くも良い加減が大事ですね。勉強になりましたぁ!有難うございましたぁ!。
っと、大声でお礼を言ってお参り終了。
4時過ぎ。マナリ町まで50km下りで高低差2000mの大ダウン。今日は途中で野宿しよ。
さらば!ラダックゥ!。
サササぁぁ・・・タマにガッタガタぁぁ!っで、下って下って・・・。
眼下に集落が見えてきた。あそこなら平地もあるな。あそこで野宿しよ。

下って集落に入り、食堂で野宿できんか尋ねると断られちった。交番があったので聞いてみたら裏手の便所の横なら良いって・・・。
むゥ・・・下に平地が見える・・・誰もいなそうだしそこにしよ。
サササぁ~~っと下って平地。道路工事労働者のキャンプ地跡っぽいね。
誰もいないかと思いきやオッチャン。管理してるのかな?。オッチャンに野宿をお願いすると、渋々オッケーな感じ・・・すんませんね・・・助かりますわ・・・。
テントを立てると牛の群れ登場。

荷物をテント内に入れてると、旦那・・・近ずいてきてる・・・向こういって・・・。
はぁ~・・・峠超えれたぁ・・・食料4日分も持ってるわ・・・・アホ食いするべ!!
美味しいトマトソースマカロニ・アホ盛りで。腹イッパイだわ♬。
標高3200mあるけど冷え込まない夜。やっぱ高山地帯は抜けたんだな・・・。
明日・明後日はマナリ町の宿に泊まろう。
今後のプランを練り直さないと。ラダック・・・あーざっしたぁ!撤退です!!

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