2012/07/29 タジキスタン・ムルガブ北60キロ－分かれ道から南西60キロ “パミールの冒険 (￣Д￣)ノ”

乾いた標高4400mからのスタート。

起床！　「？？（ ・＿・）ん？・・・テントが全く濡れてないなァ・・・。相当乾燥してるんだなァ。」

標高4400mでのキャンプは初。チャチャ!!っと準備をしたいのだが、標高が高いせいか、動く度に息が切れる・・。年取ったらこんな感じなんだろなァ・・・(- ．-)ヾ。

標高4400・気温15度・快晴です！

またまた天辺!!戻りまっす!!

まずは目の前の標高4650mを越えなくては・・・。朝から息をぜぇ～ぜぇ～言わせながら、ゆくりゆっくり・・・・。2度目の標高4650mに到達!!

「ぜぇ～ぜぇ～（~Д~;）・・・、わしゃ“ドゥシャンベ”に行くんじゃーい！(￣曲￣)何度でも越えたらァァァァァあ!!! 〔ﾟДﾟ〕。」

意気揚々と2度目の標高4650m越え達成！さァ、今度は下って、西へ向かう分かれ道を探さなくては！

大声で歌を歌いながらザザザァー!!っと、デっコボコ道を下ります！。

地図は簡単なのしかない。・・・来るとき分かれ道は見つからなかったが、道は確実にあるはず・・・だ・・・。

パンとバターをいただきましたぁ♪

ユルタ（遊牧民のテント）の前を通り過ぎると、おばちゃんが手招きしてる。

「・・・（°ヘ°）うし、道の確認しとこう。」

道を尋ねると、やはりこの先に西へ伸びる道があるみたい。おばちゃんは“チャイ（紅茶）”と“パン”を振舞ってくださいました。

「うっし！p(・∩・)qもうちょい先だな！ご馳走さまァ～♪ヾ（＞▽＜）」

そのまま北へ走ると・・・あった・・・道？？・・・というか、轍が西に伸びてるがぁ・・・これかなァ・・・これしかない。轍に突撃です!!

こ・・・これを進むのですかぁ・・・。

「・・・(￣△￣；）エッ・・?これは、道ではなく轍ですなァ・・・。どんな悪路なんだか・・・。食料は後2日分（°ヘ°）。今日は行ける所まで行くぞ!! (￣Д￣)ノ」

轍は2つになったり、うす～～く広がったり・・・。そして、デっコボコ・砂・砂利・・・。

辺りは電線も何もない荒野。全くスピードが出ない上、ドンキー号は跳ねっぱなしです。

「うっがっがっがァ!! （（。o゜）））（（゜o。））・・・こりゃたまらん!! {(+＿+)・・・この轍はどこへ向かってるのかァ（゜o゜；；・・。電線もないからしっかりコンパスで方向確認しなきゃな（￣へ￣）。」

轍はデっコボコぉ・・・・。

デっコボコ道・・・そして向かい風の登場。最低な条件のなか、轍を西へ南へ進みます。

・・・雪溶け水が流れていただろう、干上がった大きな川を幾つも越えます・・・干上がった川では、ドンキー号は砂まみれ・砂利まみれになり走行不可能。干上がった川を越えれば、デっコボコ轍・・・。

「Σ(◎口◎；)ぐゥおー!!がっがっがっがァ!! （（。o・））（（（・o。））・・・・これはヒドイな・・・。」

走れど走れど、轍は最低。コンパスと地図を確認しながら、進みます。・・・標高は4000m、山の真ん中の荒野です。広がる大地に無数の轍・・・。轍を選びながら進みます。

何もなぁ～い～・・・・・・。

「・・・（；￣Д￣）たまに轍が違う方向に向かってるから、気をつけないと迷子になっちゃうな・・・こんな所で迷子になったら、誰にも見つけられずに干枯らびるのは確実だなァ（－＿－；）・・・。」

どこへ向かっているのかぁ・・・・

まったく何もない。ヒトも動物も道も電線も・・・何もない。轍とコンパスだけが頼り。

・・・・向かい風がダンダン強くなってきた・・・。吹きっぱなしの“ビュービュー”風です。

「はァ～はァ～（~Д~;）・・・がっがっがっが!! （（。o・））（（（・o。））おわァー!! ！Σ（￣ロ￣lll)・・・ダメだ・・・後輪が砂に取られる(；´Д｀)・・・。轍はデっコボコだし・・・。どこを走っても最低だァ(/ω＼*)・・・。」

アタマが真っ白になるくらいの、轍と向かい風・・・。標高4000mの荒野を抜けると川沿いに出た。こんどは川沿いを南下しますが・・・

「・・・轍が細くなったぁ(°〇°;)・・・今度はガッタガタ轍かぁ・・・。西にある大きな山を南回りで東へ迂回するんだな・・・・。まだ3時だ！行くぞ!! ┏|￣＾￣* |┛」

⇒・・・・←・・・コンパスが頼りっす・・・

ガッタガタ轍は川沿いを上ったり下ったり・・・。そして、橋のない川が出てきた・・・。ドンキー号の荷物を降ろし、向こう岸へ運んで・・・荷物も運んで・・・。風は向かい風が吹きっぱなし・・・。き・・・キツイです（×_×；）。

川沿いを離れると、また広い荒野に出たぁ・・・・何もない荒野の轍が今度は西へ伸びてる・・・。西へ走っても向かい風は“ビュービュー！”吹きっぱなし・・・。デっコボコ轍を見つめながら、ひたすらコギます・・・。止まって回りを見渡すと、さっきと変わらない景色・・・。デカイ荒野・・・バックに5000m級の山々・・・。

夕方になり風は“ビュー！ゴォー！”の突風になった・・・。川がある場所まで行かないと、水がない・・・。無心で、息を切らせながら西へ・・・・。最低のデコボコ轍・・・。

ドンキー号が“キィーキィー”言い出したァ・・・ガンバレぇ!!・・・っと言っても、跳ねっぱなしのドンキー号も不具合を起こしたみたい・・・。

7時になり、小川を発見。

はぁ～・・・スゲー場所だぁ・・・。

「・・・・・（~Д~;）もう今日はここで終わろう・・・。風を受けてるだけでもキツイのに、このデっコボコ轍・・・。(；´Д｀)明日も明後日もこんな感じなのかなァ・・・。」

荒野の真ん中で野宿。標高は3800mまで下がっていましたが、まったく下がった感じがしませんでした。

・・風は夜になっても止みません・・・。この轍どこまで続くのかァ・・・。ドンキー号の異音も気になる・・・・エライ場所に来てしまいましたァ。