2012/07/30  タジキスタン・分かれ道から南西60キロ-グダラ  “パミールの冒険2 (;゚Д゚)!”

・・・・音のない世界・・・・。

起床・・・。( ̄◇ ̄;) ハゥー風は吹いていない・・・音が全くしない・・・虫も鳥もなんもイナイのかな・・・。まったく音はしないが、景色は抜群。・・・変な世界だぁ・・・。音無し・・・( ̄ω ̄;) ブヒ~
太陽が昇ってくるなか、無音の世界で、ゴハンを支度していると・・・蚊が出始めた・・・。しかも、ものすごい数!!

広大な大地を西へ・・・・・
「ぐゥ!!! ( ̄曲 ̄)飯もゆっくり食えないィ~・・・。風が無いうちに、ドンドン先へ行こう!| ̄^ ̄* |

標高3800m・気温16度・蚊多し!・快晴です!
まずはこの大きな荒野を西へ抜けて、南西に伸びる川沿いに出る所まで行くぞ!!
風が無いだけでズイブンと走りが違う。轍はアチラコチラに広がっているが、メインの轍を見失わないよう、西へ西へ荒野の真ん中を突き進みます!!

「いいぞ!! (°θ°;)アップダウンも少ない!・・・でも、砂利がタイヤに食い込むのは変わらない(=◇=;)・・・。今日も長くなりそうだァ・・・。」

なんちゅー道・・・いや轍ぃ!!
メインの轍は波打っているので、とても走れたもんじゃない。うすゥ~い轍を見つけ、その上をエッホエッホ・・・。轍は、川を突き抜けて続いている。

( ̄△ ̄;)でたな・・・。(≧ε≦)ドンキー号を濡らすわけにはいかぁーん!!荷物降ろして越えるぞォ!!"`д´)ゞ

川がくるぶし以上の深さになると、チェーン・歯車まで川に浸かってしまうので、なんとしてもそれは避けます!!二度手間ながら川を越え走り続けます!。西に伸びる轍が山間へと入ってきた・・・・。

「・・・(’へ’)もうすぐ川沿いに出るはず・・・。おお!! (°д°;;)牛がいる!!って事は人もいるはず!」

!!!・・・・登るんすかぁ・・・。
案の定、ユルタ(遊牧民のテント)を発見!!・・・夏の間だけとはいえ、スゲー所に住んでおられますな・・・。家族の皆さんに「(0)/っサラームアライクム!!(こんにちは!)」っとご挨拶。「チャイ(お茶)飲んできなさいな。」っと、お父さん。

「・・・(- -)ありがたいが、まだ午前中・・・・。風がないうちに進めるだけ進みたいので、先へ向かいます!!ありがとう!! ヾ(>▽<)

そのまま、ユルタを後にして山間へ入って行きます。川沿いの絶壁に出てきました。
・・・11時になっているので一息入れて、先をチラッと見ると・・・

止まらんぞぉー!!ダアーー!!!!
「!! (;゚Д゚)!・・・なんじゃ!!とんでもない傾斜の上りになってる・・・。(;゜0゜)これは上れるのかぁ・・・。」

川沿いの絶壁は、上へと伸びている・・・。休みもホドホドに出発!!
・・・スゲー傾斜・・・。そして、岩・砂利・砂、全ての悪条件を満たした道・・・。

( ̄皿 ̄;;行くぞォォォォ!! ε=ε=ε= (>o<)ぐゥォォォお!!
・・・っダァ~(=◇=;)・・・ドンキー号じゃ上れない・・・。押すしかないなァ・・・。」

傾斜もそうだが、岩に乗り上げるとバランスを崩してまっすぐ進めない・・・。ドンキー号を押したり、乗ったりを繰り返し天辺。

( ̄ω ̄;)ふィ~・・・そんなに長くなくてよかったァ~・・・。今度はどこまで下るのかなァ・・。」

こ・・・これはスンゴイ落ちっぷり・・・
かるゥ~い下りが続く。前からツーリストジープがやってきた!!この轍に入ってから、初の車。・・・やはり、“ホーローグ”町は未だに通過出来ないようです。首都“ドゥシャンベ”からキルギスに向かうには、今はこの道しかないのですかなぁ・・。

ジープにさよならを言って、西へ下っていくと・・・

Σ(◎口◎;)ぐわァァァあ!!! (; ̄Д ̄)なんじゃなんじゃああああ!!とんでもない、下りになってるゥゥう!!」

とてつもない傾斜道がグネグネと下へ伸びてる・・・。と・・・とんでもないっす。
岩むき出しの道に跳ねっぱなし・・・そして、砂利・砂にタイヤを取られストップ・・。
ブレーキは握りっぱなし。・・・川沿いの絶壁をユックリユックリ下って標高3500mまで下りましたぁ。逆からの道じゃなくてよかったァ・・・。逆かだったら、登るのに何時間かかるんだろ・・・あぁ~怖ぁ・・・。

~Д~;よォ~し・・・なんとか下れたァ・・・ここから南へ川沿いを下れば“グダラ”村に出るはず・・・。行くぞ行くぞ行っくどォォォお!! ε=ε=ε=(;-o-)/ ツギツギー!!

川は南の山間へと伸びはじめました。向かい風も“ビュービュー!!”・・・絶壁を下ると、今度は川原??に突入・・・。雪解け水が流れた跡を横切って突き進みますが・・・・

「なななァァ((。o・))(((・o。))・・・ひ・・ヒドイ・・・。(~Q~;)まともにコゲないイイイ!!」

小指の先程から拳級の岩まみれ・・・。そして、大きな岩が地面から突き出ている・・・。少し下れば、そこは砂地獄ゥゥう・・。下りも上りも、一番軽いギアじゃないと進めない。
・・・まっすぐ進むので精一杯です。

Σ(◎口◎;)ぐゥわわわァァ・・・。ごっごっごっごおォお!! ((。o゜)))(((゜o。))・・・ぶぇぇえ~~~~Д~;・・・。」

とんでもない轍は南へ南へ・・・。向かい風もダンダン強くなってきたが、今日は向かい風を気にしていられない程の悪路。必死にハンドルを取られない様に、轍を見続けますが、どこを走ってもデっコボコ・・・。
そしてまた、轍を横切る川が出てきた・・。

「・・・・(=△=)またか・・・。(-_-;)深いなァ・・・。荷物を降ろして渡るのは手間がかかる・・・。( ̄へ ̄;)ドンキー号ごと持ち上げて運ぼう!!」

10歩で渡れる川だが、約60キロのドンキー号を持って渡るにはギリギリの距離・・・。
しっかりドンキー号をつかみ、一歩一歩足元を確認しながら・・・渡ります。
( ̄皿 ̄;;ぐはァー!!!重いぃぃぃ!( ̄△ ̄;)・・・。靴がグッチャグチャだけど、まだ川がありそうだしこのまま行くぞォ・・・へ(×_×;)へ。」

ガッタガタ岩道・・砂利道・・向かい風・・・ドンキー号では進めないデっコボコ道・・・砂地獄・・・轍を横切る川・・・その繰り返し・・・。
もう何時間走っているのか分からないが、南へ南へと・・・体全身が疲労してきたァ・・。

~Д~;はァ~・・(~Q~;)はァ~・・・。・・・もう、泣きそうだわい・・・。でもまだ4時かァ・・。“グダラ”村までは無理かなァ・・・。先に見える山を東に折れれば“グダラ”村があるはずだがァ・・・。コイでられないぃ(~∇、~;)

疲労感と空腹からか、少しのガタガタ道でもまっすぐ走れなくなってきたァ。
小川が流れる緑地帯で休憩・・・。か・・・体がァ・・・疲労感でたっぷりです・・。
でも、まだキャンプするには早い時間だァ・・。目標の“グダラ”村ももうすぐのはず・・。
・・・押します・・・。ガタガタ岩道をドンキー号を押しながら歩き続けます・・・。少しの上りに泣きそう・・・、そして、たまに止まってくるハエにプッツン。

( ̄皿 ̄;;ぐわあああああ!!!!(ノ`△´)邪魔するなあああああ!!!」

・・・叫んでさらに疲労します・・・。息が切れっぱなし・・・。岩・砂・・・。そして、上りの傾斜が再びキツくなってきたァ・・・。
「ぜぇ~TωT・・・・ぜぇ~(_△_;)・・・また上るのかァ~Д~;・・・。ここで止まってもしょうがない(` 曲 ´)・・・。進むしかないぃぃぃ(;´д` )・・・。」





体全身の力でドンキー号を押して・・・・10歩進んで、“ぜぇ~ぜぇ~”・・・ブレーキをかけないと落ちていく・・・。その繰り返しをどん位したのかな・・・。
天辺についてもドンキー号に乗って下るのは無理・・・ソコラじゅうから飛び出ている岩に、ブレーキをかけながら歩いて下ります・・・。

「ぶぇ~ぼぇ~(_)・・・・また登ってるゥ(TεT;)・・・・。でも、止まってもしょうがないぃぃぃい・・・・・。ぶぇぇぇえええ!!( ̄曲 ̄)

ドンキー号を押しっぱなしで1時間・・・。次の天辺に上りきると・・・

「ヴゥわぇぇぇぇえ!! <(TT)>わぁああああ!村が見えだァァァあ!!! (TT)えがっだァァァあ!!!」

・・・丘の天辺から“グダラ”村を一望です。・・・ドンキー号のブレーキをかけながらフラフラ歩いて下ってゆくと、少年がお出迎えしてくれました。

「うォォォおおおお!!TωT“グダラ”ついたああああ!!ありがとうォォお!!ヨガっだぁぁああ!!・・・・・・・ところで商店ある??(*э*)

(^^)マガジーン(商店)ニィェットォー(無いよ♪)。」

「・・・・まじかい(O;)・・・。そんな予感はしていたが・・・」

お兄ちゃんにお願いして、お茶をいただきにお宅へお邪魔しました。・・・スンゴィ安堵感・・・。お茶とパンをいただき、野宿の場所を探しに行こうとすると・・・

(^^)これ持ってって下さい。どうぞ。」

大きな丸パンをいただきましたァ・・・。ぶェェェええええ・・・ありがどヴ・・・。

村の外れで野宿・・・もう8時だあ・・・。とんでもない轍から崖っぷち道・・・。道最低記録更新です・・・。ここから先は村もチョイチョイあるはず・・でも道はどうなのか不明・・・。明日の朝食が終われば、食料はパンのだけになる・・・・。マシな道になってくれるのを祈るしかないっす・・・。

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